写真講座 番外編

こんにちは。
 
今回は春と言うことで、番外編として夜桜撮影についてお話していきたいと思います。
 
春は良いですよねー!だんだんと温かくなってきて花は咲き乱れ、人間も含め動物たちも冬眠から覚めて、日本中に活気が戻って来たかんじです。なので春は私の好きな季節ベスト4には入ります!!!←春夏秋冬に格差無し!
 
私の好きな季節はさておき、「春」です。春と言えば「桜」日本を代表する花と言っても過言ではありません。かくいう私も花は好きで、よく花の写真を撮りますが、桜が一番多い気がします。
 
皆さんも一度は桜を撮ったことがあるのではないでしょうか?
 
天気のいい日に桜を撮って、空の青と桜のピンクのコントラストがとても映えに繋がるものだと思います。しかし、これが夜桜だと話が違います。
空はもちろん夜なので暗いし、ライトアップされている桜は、ライト近くの根本は明るいけど、先端になってしまうと闇に溶けてうまく写真に収めることができません。
 
もちろん最近のカメラや携帯電話のカメラは素晴らしく、暗い中でも明るく被写体を写すことができたりして、その辺の問題はクリアできているのかもしれません。
 
しかし、いざ撮ったものを見てみるとなんだか違う。SNS等にあがっている綺麗な夜桜写真になっていない。と言う経験はないでしょうか?
 
私はあります。カメラマンの目指す前の話です。フラッシュを焚こうが、構図を変えようが、どうにも前に見た綺麗な夜桜写真にならないのです。悶絶です。そりゃもう頭を抱えました。枝垂桜に負けないほど頭を垂らして・・・
 
すみません。脱線してしまったので話を戻します。
 
しかしそんな時、綺麗な夜桜写真を見比べて、一つの考えにたどり着きました。
 
あ、そうだ!機材がいいんだ!綺麗にライトアップされている場所で撮っているんだ!めちゃめちゃ加工しているんだ!・・・と
 
もう、お気づきかもしれませんが、いちいちボケを挟まないと楽しくおしゃべりできない性格です。
 
てのは置いといて。もちろん私が思ったことを言ってしまえば元も子もないのですが、そんな中でも夜桜撮影が綺麗に撮れるコツを紹介していきたいと思います。
 
それはずばりコントラストです。最初にお話しした伏線?がここで回収出来ました。
 
空の青に桜のピンクのコントラストと言いましたが夜桜の場合はどうでしょう?
 
空が暗いのはしょうがありません。ただ写した桜はどうでしょう?ピンクになっているでしょうか?
 
多分フラッシュや街頭、ライトアップしているライトの色になっているのではないでしょうか?
 
これこそが夜桜を桜たらしめていないのです。
 
何が言いたいかと言うと、桜の色がピンクで無くなっているので、なんだか綺麗に見えていなかったのです。
 
もちろん、色々な原因はあると思いますが、結局そこが一番なのではないでしょうか?
 
今回は写真の例を載せていますが、一目瞭然ですよね?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
え?どちらも綺麗な写真じゃない?
 
「そんな事言う人嫌いですっ!」
 
年齢がばれてしまいそうですが、分からない人は調べてください。
 
と、まぁそれはさて置き。
 
桜の花弁は1つ1つが小さく、また色も薄ピンクで、「桜」の色はしていません。
 
しかしその花びらが重なり合い、青空の色との対比であの色として人は認知しているのです。
 
なので、光を吸収してしまう夜空に色の対比と言う概念はなくなり、光を照らされ照らされた光の色になっている桜の花弁はすでに私たちの思う「桜」ではなくなっているのです。
 
ではどうするか?
 
方法としてはまず、もともとライトアップされている桜を撮るのはそこそこにして、光がうっすらある桜を撮影します。
 
次に可能であれば内臓のフラッシュではなく、離したところにストロボを置き、桜全体に光が当たるようにします。(無理であるならば、内臓フラッシュ部にディフィーザーを置き光を散らします。)
 
そして最後にストロボにピンクのカラーフィルターをして、風が止んだ時にシャッターを切ります。(三脚があれば尚可)
 
ピンクのカラーフィルターがなければ、ビニール袋をピンクに塗ってディフィーザーとして使ってみてください。
 
そうすれば今まで夜桜写真と言ってもピンとこなかった人も、少しは理想の夜桜写真に近づけたのではないでしょうか?
 
もちろん全体的にピンクになってしまうので、光を幹にはあまり当てず、花に当てましょう。
 
それでは今回はここまでとします。長々とお話させていただきましたが、最後まで読んでいただけた方に最大限の感謝と素敵な写真が撮れることをお祈りいたします。
 
 
2021 「春」