写真講座⑥


皆さんこんにちは!

いや~暑い!暑いですねー6月!

梅雨が来る前に真夏日ってのもおかしな話ですけども、紫陽花達も心なしか雨が降らないから元気がない感じがします。

とは言え降ったら降ったで憂鬱になってしまう私ですけど、紫陽花に負けず元気に写真講座第6弾を開催いたします。

今まではカメラの基礎を学んできましたが、今日からは少しずつ専門的な事を学んでいきたいと思います。

そして今回の写真講座のテーマは「色温度」です。

色温度分かりますか?カメラを触ったことがある人は結構知っている方が居るのではないでしょうか?

え?色温度もカメラ基礎?全然専門的な事ではない?

そんな声が聞こえてきそうですが、これは十分に専門知識と言ってもいいと思います。

それはなぜかと言われれば、もちろんこの後お話させていただきますが、先ずは知らない方のために色温度とは何かということについて説明していきたいと思います。

色温度・・・・・理想的な黒体を想定すると、ある温度において黒体が放射する光の波長の分布を導き出すことができる・・・(wiki参照)

はい、さっぱり分かりません。

いやいやいや、波長言われても、写真撮るのにモデルさんと波長を合わせてるだけでも大変なのに、光の波長はちょっと・・・

と思ってる私!カメラマンとして自覚を持て!

と言う無駄なやり取りは置いといて、少し砕けた言い方で説明すると、色温度とは K(ケルビン)と言う単位であらわす事が出来、光が発する温度の事で、(光自体に温度はないと思いますが)光が発する波長(温度)が低いと、人間の目には物体が赤やオレンジ色に見え、徐々に波長が上がると「黒→赤黒→赤→橙→白→水色→青→青黒→黒」の順に見えてきます。これこそが「色温度」の正体となります。

はい、分かります。ええ分かります。皆さんが言いたいことはひしひしと伝わってきます。「それが何?カメラと何が関係するの?」と!

ではこれから色温度とカメラの関係性を説明させていただきます。

先ほども説明した通り、色温度が低いと赤く、色温度が高いと青く見えるのです。

なので、色温度が低く世界が赤く染まる夕暮れ時(2000K)と、色温度が高く晴れた昼間の時(6000K)では、同じものでも色合いが変わってきます。

それが人間が目で見た時と、カメラで写した時ではより色合いが変わってくるのです。

それはなぜかと言うと、人間の目から入った色の情報は脳で上手に変換され、夕暮れ時でも元の色を知っていれば、それほど赤く見えることはないのです。

しかしカメラはそうもいかず、ファインダーに取り込んだ光をそのまま切り取るので、赤く映ったものは赤く映します。

なので、色温度を知ると言うことは、実際目で見て、脳が書き換えた色合いを再現すると言うことでとても大事になってきます。

どうでしょう?理解していただけたでしょうか?

そんなこと言われなくても分かっているという方は、もう少し辛抱していてください。

それでは色温度を知って、カメラに脳で構築した色合いをカメラで再現するにはどうすればよいでしょう?

それはとても簡単です。最近のカメラにはカメラが色温度を補うためのホワイトバランスと言うのがあります。

ホワイトバランスその名の通り、白色のバランスをとるための機能です。

ん?白色のバランス??と思われるかもしれませんが、心配いりませんこれも説明していきます。

白と一言で言っても色々な色があります。

今この文章を読んでいる、下地の白と雲の白、最近ぽつぽつ生えてきた俺の白髪・・・

同じ白でも若干色合いが異なります。

ましてや目の青い欧米人とアジア人では、同じ白でも見えている感覚は若干異なるそうです。

なので、ホワイトバランスを使って自分の目で見て同じ色合いを設定して撮影をしましょう。

最近ではホワイトバランスの機能が付いていないカメラはありません。

とは言え、実際にホワイトバランスを使って設定をした事をある人は少ないのではないでしょうか?そもそも、ホワイトバランスと言うものなんてないよ!

と言う人もいるかもしれませんが、いいえ、ちゃんとホワイトバランス機能は存在します。多くのカメラには色々なモードが付いています。

「室内モード」「屋外モード」「曇り」「夕暮れ」「日陰」・・etc

それがホワイトバランス機能です。

多くの人が機能としてはあるのに、ホワイトバランスを知らない理由にもなっているのが、この設定のせいだと言っても過言ではありません。

実際に私も撮影する時は一回一回ホワイトバランスの設定を変えません。

それは刻一刻と地球は動いているし、雲も流れているから、撮るたびに設定を変えるのはとても面倒だからです。

なのでモードを変えるだけで自動でホワイトバランスを調整してくれるこれらの機能を使えば、特に設定することなく撮影が行えるのです。

え?やってる?毎回撮影する時はモードを選んで撮影していたから、もう講座は大丈夫?

ちょちょちょっと、ちょっと待ったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

確かに色温度とホワイトバランスの説明は今ので終わりなのですが、そもそもホワイトバランスをお話させていただいた本当の目的はこれからなのです!

なぜならば、最近のカメラにはオート機能を使っていれば、オートでホワイトバランスを調整してくれるし、今まで説明文を読んでも腑に落ちなかったのは、原理としてのお話をしていただけで、実際皆さんが撮ってきたものは、実際の見た目に近い色を撮れていたことだと思います。

なのでこれからやっと今回の本題となるのです。

原理を知って、撮った写真をより本物からドラマチックに仕上げるホワイトバランスを説明致します。

とはいっても、何かすごいことをするわけではありません。

実際先ほども言った通り、ホワイトバランスを細かく設定できないカメラもあるので、モードを使ってドラマチックに仕上げる技を教えていきたいと思います。

普段撮っている写真をあえて、屋外撮影に屋内モードを使ったり、晴天で夕焼けが美しい風景を撮るのに、日陰モードを使うだけで今まで撮って来たものとは変わってきます。(なんだかノスタルジックな写真になりませんか?)

もちろんそれらの色合いは、目で見た色合いと変わっては来ますが、良し悪し関係なく写真の幅が一気に広がります。それ以外にもいろんなシーンで色々なモードを試して使って、是非自分なりの写真スタイルを見つけてください。

写真はその名の通り真実を写します。なので、有名プロカメラマンだろうと、素人だろうと、同じものを、同じ時間に、同じ場所で、同じ設定で、同じ構図で、同じカメラで撮影すれば、同じ写真が撮れます。

しかし、絵や音楽はそうはなりません。同じ絵具でも、同じ楽器でも人が違えば同じくする事は出来ません。

それゆえ写真家はアーティストとしての価値が低く見られてしまうことがあります。

故に同じものを撮影するにしても、構図や設定、モードを変えて自分なりのオリジナリティーを出せればそれはもう、立派なアーティスト作品だと思います。

そういう意味で色温度を知る事は、基礎とは違う自分の作品を作る上で欠かせない専門知識だと思います。

以上、最後まで読んでいただけた方に最大限の感謝を。

梅雨迫る曇り空のディスクより

 

写真講座5.5(番外編2)

 

皆さんこんにちは!

 

先週は毎日のように雨が降って、気温も上がり空気もジメジメして、そろそろ関東も梅雨に入りそうですね。

 

家では最近扇風機を出してしまいました。まだ早いとは思いつつ、お風呂上りなどはこれがないとそろそろしんどいです。

 

「自分汗かきですから・・・」

 

梅雨と聞いたら皆さんはどの様なイメージを抱きますか?

 

ジメジメ、べとべと、雨に濡れるから表に出たくない?

 

どうでしょう?あえてネガティブなイメージを言ってみました。

 

もちろんそれは今回のお話のカギとなっているからです。

 

と言うわけで、写真講座第5.5弾(番外編)を始めます。

 

今回は番外編と言うわけで、梅雨時期の撮影についてお話していきたいと思います。

 

先ほど挙げた通り、梅雨時期と言うのは少しネガティブなイメージの方が強いのではないでしょうか?

 

やはり晴れた空は気持ちがいいし、外にお出かけしたくなりますよね?

 

しかし、農家とカメラマンは違います!(農家の皆さん間違っていたらごめんなさい)

 

カメラマンは雨や曇りだと、小躍りして喜びます←(嘘)

 

と言う冗談を挟みつつ話していきたいと思います。

 

雨だと機材は濡れるし、モデルさんの衣装が濡れて笑顔がぎこちないし、レフ板なんて持とうものなら、それこそ自分もびしょびしょだし・・・

 

あれ?いい事ねーな!

 

いやいや、待ってください!確かに雨の撮影は大変です。しかし、撮った写真を見てあげてください。

 

計算された光の入り方、モデルさんのぎこちなくとも自然な表情。パーフェクトです。

 

何が言いたいかと言うと、晴天ではこうもいかないと言うことです。

 

前にお伝えしたかと思いますが、フォトグラファーのフォトの語源はギリシャ語で「光」を表します。

 

よってフォトグラファーとは光を切り取る、「光のアーティスト」なのです。

 

ちょっとカッコイイ事言ってみました!

 

話を戻しますが、晴れの日では太陽の明るさにすべて左右されてしまい、狙った明るさを作るのはとても大変だし、上手に光を当てられたとしても、シャッターを押す瞬間雲が差したり、それでも粘って雲が退いた瞬間にシャッターを切ったら、太陽の位置がずれて、レフ板を移動させなきゃいけなかったり、何とか苦労して撮った写真を見ると、今度はモデルさんが眩しそうな笑顔してるし・・・

 

そう、何気なく見ている晴れ間のポートレート写真は、血のにじむような努力と忍耐の結晶なのです。

 

その点曇りや雨の日は、カメラマンにとって天敵とも言える太陽が隠れているので、白トビすることもなく、機材をそろえれば、自分好みの光を作り出す事が出来るのです。

 

それ以外にも、笑顔・元気・活発こう言う写真であれば良いと思いますが、ネガティブな表情やノスタルジックな写真は晴天の下では、作り出すのも大変です。

 

駄目押しで言うと、雨上がりの何とも言えない爽やかさは、その名の通り、雨が降らないと撮る事が出来ないので、梅雨時期はカメラマンにとってとても撮影意欲が沸く時期なのです。

 

なので雨が降ったからと言って、撮影をやめていた方がもし居たとしたら、それはとても勿体ない事なのです。

 

雨ニモ負ケズ撮影を楽しみましょう!

 

さて、最後までお付き合いいただき誠にありがとうございます。

 

最後まで読んでいただいた方には最大限の感謝を

 

つかの間の晴れた日より

 

写真講座⑤

皆さんこんにちは
 
GWも終わって調子はいかがでしょうか?
 
まだまだコロナの猛威が止まぬ中、GWどころではなかった人もたくさんいたのではないでしょうか?
 
私も近くの公園に行くくらいで、写真自体もあまり撮らずに、自宅に籠って録り溜めしていたTV番組を観て居るだけでした。
 
今までは5月病なんてことも言っていましたが、去年からリモート出勤をされている方には、コロナが終息して出勤しろなんて言われた日には、1年病なんてことになりそうですね!
 
暗い話はまだまだ続きそうですが、気を取り直して写真講座第⑤弾を始めていきたいと思います。
 
さて、栄えある今回のお題は・・・・・
 
ダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカッダン!(ドラムロール)
 
ISOです。
 
すみません。ドラムロールやった割には、お題が見え透いていたかもしれません。
 
絞り→シャッタースピード→と来たらやっぱりISOではないでしょうか?
 
私的には、これら3つはカメラの大原則と思っています。
 
なので、今回をもってカメラ講座の基礎編が終わります。
 
写真講座①~⑤を読んでいただいた方には、FNPのアドバンスコースを受講できることができますので、よろしければ足をお運びください。
 
さて、話を戻しますが、ISOとは何のことでしょうか?
 
あ、ググらないでくださいね!駄目ですよ!ググったら、次の文章がwikiから持ってきた文章だとばれてしまうので止めてくださいね!
 
そう、ISOとは(アイエスオー感度、イソかんど、)は、国際標準化機構(ISO)で策定された写真フィルムの規格であり、あるフィルムがどの程度弱い光まで記録できるかを示す。
 
と言うことです。
 
はい、何を言っているのか分かりません!
 
まあ簡単に言うと、ISOもといISO感度とは、暗い場所でも明るく写真が撮れるよと言うことです。
 
便利です!めちゃくちゃ便利です!
 
二十歳位まで使っていたデジカメやインスタントカメラにはISOが付いておらず、内臓のストロボを使って撮影していましたが21歳でボーナスを使って買った一眼レフのISO機能を知った時の喜びは今でも忘れません!小学生の頃にヤッター!めんで100円当たりを引いた時くらいの感動でした!(最高です!)
 
内臓ストロボでの夜間撮影だと、被写体まで遠いと暗いままだし、ある程度近づいて撮ると、変に被写体だけ明るくて、どこで撮っているかもわからず終わってしまっていました。
 
そしてこれを解決してくれるのがISOとなります。(最近のスマホにも搭載されているよ!)
 
先ほどお話した通り、暗い場所でも被写体を明るく撮れるというのがこの機能ですが、そもそもこの機能がなくとも明るく撮ることは可能です。
 
覚えてますでしょうか?「絞り」や「シャッタースピード」下げれば明るく撮れると説明いたしました。
 
しかし、そこでもう一つ言っていたことを覚えているでしょうか?
 
あくまで「絞り」=ボケ 「シャッタースピード」=躍動感 の演出を表現するためのものとして使っていただき、それを決めたうえでISOを調整し明るさの設定をしましょう。
 
何故なら山や海等の背景全体を撮る時は、無理に絞りを下げると全体がぼやけてしまうし、動いている被写体を止めて撮りたいのにシャッタースピードを下げてしまうと、被写体がブレブレになってしまうからです。
 
とはいってもISO値を上げるとより明るくなりますが、大体ISO値を800以上に上げるにつれ、撮影した画像の暗い部分から徐々にノイズが掛かってしまいます。(ブラウン管テレビ時代の砂嵐の様なもの)
 
今ではAPS-C一眼レフカメラでもISO値を10000以上上げられる機種もあるみたいですが、そこは程々にして自分のあった適正値に合わせて撮影しましょう。
 
また、ISOとはカメラで写す、モノや背景などの暗い部分を明るくするための物なので、光が全くなかったり、光を反射しない物などはISOを使っても明るくならないので、星空などを撮影する場合は、ISOに頼らず絞りやシャッタースピードを駆使して撮影しましょう。
 
最後に、ISOは暗い中でもストロボなど使わずに撮れるので自然な仕上がりで撮影できます・・・・
 
が、ISOに頼りすぎるとストロボをおろそかにしてしまいがちです。確かに最近のカメラ(携帯カメラ含む)ではISO感度の性能がよく、ストロボいらずで基本どんなところでも撮影出来てしまったりするのですが、そこは真実を写すと言う意味ではいいと思います。
 
しかし、1つ上のアーティストとしての写真を撮るなら、ストロボを使い、光と影を上手く操ってこそ写真家の真価を問われるものだと思います。
 
はい。と言う事で、今回の写真講座を終了したいと思います。
 
最後までご拝読された皆様に最大限の感謝を。それではまた。
 
雨降る5月の肌寒い木曜日より。

写真講座④

皆さんこんにちは!
 
写真講座第4弾と言うことで、今回は「シャッタースピード」についてお話していこうと思います。
 
写真講座を1から順に見ていただいている方には、なんとなく、と言うかほぼ第4弾は「シャッタースピード」と予想していたのではないでしょうか?
 
やはりカメラを知る上でも、「シャッタースピード」(SS)は欠かせません。
 
以前、ありがたいことに一度ラジオに出演したことがあり、そこでカメラの基礎である「絞り」や「SS」についてお話したことがあります。
 
絞りについては、簡単にボケと言い表してカメラ初心者のDJの理解を得られたのですが、SSの話になると、うなずきはするものの、話終えてDJからの質問となったら、首をかしげながら「つまりSSと言うのは、カメラのシャッターボタンを押している時間なのですか?」と聞かれたことがあります。
 
もちろんある意味間違いではないのですが、そこで自分の説明不足だったことを痛感した事がありました。
 
なのでここではしっかり丁寧にSSについてお話していこうと思います。
 
前回の絞りではお話していなかったのですが、SSではまずカメラの構造からお話していかなければなりません。
 
それは偏に、カメラの構造を知ることは、知識としてパフォーマンスの高い撮影が可能になるためです。
 
しかし、そう言う私もいち写真家として知っている程度の事なので、気構えないで聞いていただければと思います。
 
カメラと言うのはレンズを通し、太陽ないし発光原が光を出し、光が物体に当たったものを取り入れそれをカメラ内部のセンサー又はフィルムにに読み取らせて一つの画像が出来上がります。
 
そしてレンズとセンサーの間にシャッター幕と言うものがあり、普段はセンサー又はフィルムに光が入らないようにしています。
 
そしてこのシャッター幕はシャッターボタンを押すと幕が下がり光を取り込み始めます。
 
普通幕と言ったら上がるイメージがありますが、一眼レフカメラの幕は二枚構造になっており、シャッターボタンを押すと一枚目の幕が下がり光を取り入れ、指定した時間が経つともう一枚のシャッター幕が下がり、光を遮断します。
 
カメラのシャッターボタンを押して、一枚目のシャッター幕が下り始めてから、二枚目のシャッター幕が下りきるまでの時間をシャッタースピードと言います。
 
先ほど話した通り、SS=光を取り入れられる時間となっています。
 
(なので、一眼レフのB(バルブモード)にしていれば、初めにお話したラジオのDJの思ったことはあながち間違えではありません。)
 
それゆえSSが極端に早いと入ってくる光が不十分なために、写した画像が暗くなり、逆に極端に遅いと、光を必要以上に取り入れてしまい画像が明るすぎてしまいます。
 
これがSSの基本的な構造となっています。
 
しかし、SSは単に写す被写体の明るさを調整するものではありません。
 
SSの主な役割は「動き」「躍動感」です。
 
写真とは元来、アニメーションや動画なんかと違い何枚もの画像を連続して見せるわけでななく、たった一つの画像でみせる物なので動きと言うのは存在しません。
 
しかしたった一枚の画像の中でもSSを上手に駆使すれば動きの表現を簡単に表すことが可能になります。
 
それは、皆さんも必ず一度は目にしたことがあると思いますが、被写体がぶれている写真です。
 
ブレにも手振れや風によるブレ、被写体の動きによるブレ等です。
 
ブレとはシャッター幕が下りきるまでの一瞬に、被写体又はカメラが動いて、動く前と後の光をセンサーに取り込んでしまって起こる現象です。
 
なのでSSをうまく調整すれば、被写体をぶれずに撮影することも可能ですし、逆にあえてぶらして写真に動きを付けることが可能になります。
 
単にSSを遅めてぶらしても、何が何だかわからない写真が出来上がってしまうので、上手なブレと言うものを今度お伝えできたらと思います。
 
これで、SSの事は少し理解できたと思います。
 
第一弾でお伝えした通り、写真とはアート作品です。カメラマン(表現者)によって表現の仕方は十人十色。正しいブレと言うのはありません。
 
もちろん、ぶらせば良いというものでもなく、ぶらさなくても動きのある写真はいくらでもあります。
 
なので、もし今まで被写体をぴったり止めて撮影していた方は、失敗を恐れずに思い切りブレた写真を撮ってみてはいかがでしょうか?新しい表現が開花するかもしれません。
 
終わりに、最後まで読んでいただいた方には最大限の感謝を。
 

写真講座③

皆さんこんにちは。写真講座第3弾となります。

やっと関東の緊急事態宣言が解除されたのに、またいつ緊急事態宣言が発令するか分からない状態で、なんだか外に出てると罪悪感が出てくる今日この頃。皆さんいかがお過ごしでしょうか?

冒頭からなんだか暗い話をしてしまいました。

皆さんには、コロナに負けずルールを守りながら楽しいカメラライフを送っていただければと思います。

さて、挨拶はこの辺で早速写真講習を行っていきたいと思います。

この第3弾では、皆さんには先にお話させていただいた、1弾と2弾をお読みしていて、その事を実行していただいているものだと仮定し、お話をしていきたいと思います。

では今回お話させていただくのはズバリ「ぼかし」です。

ぼかしとは、写真を撮るときに最も意識する要素の1つだと思います。

被写体にピントを当て、周辺をぼかせば被写体を浮き上がらせ、とても印象的な写真が出来上がります。

ただしただぼかすと一言で言っても簡単ではありません。

プロの写真家さん達とお話させていただきますが、自分自身も含め、ぼかしはとても奥が深く、未だに最良のぼかしを日々実験中です。

ぼかしには被写体と風景の奥行(遠近感)を出し被写体を浮き上がらせます。

これは先ほど述べたかと思いますが、ただ被写体を浮き上がらせればいいというものではありません。

浮き上がらそうと思えば、真っ暗闇に被写体のみに光を当てれば、簡単に被写体を浮き上がらせることができます。

しかしそんな状況ではぼかしは何の意味を持ちません。

何故ならぼかしのメインは被写体ではなく、ぼかす物や建物など、被写体以外の物を指すからです。

真っ暗闇の様な被写体以外に写すものがなければ、ボケは生まれず奥行きがなくなります。

同様に背景又は前景を思い切りぼかして存在自体をなくしてしまえば、真っ暗闇で撮っているのと変わりなくなってしまうからです。

お判りでしょうか?

作者がそろそろタイピングするのが疲れて、手首運動を始めているということを・・・

いやぁ~「ボケ」「ぼけ」言っておいて、ボケないのは失礼だと思いまして・・・すみません。次行きます。

なのでぼかす対象を程よくぼかしながら被写体を浮き上がらせます。

実際、SNS等にあがっているポートレート写真等を見ると、被写体に目が行きがちで、(この子の胸大きなぁ~)風景などはあまり記憶になかったりします。よく見てみると、変なオブジェがあったり、何故か椅子がぽつんとそっぽ向いて置いてあったり・・・

結構他人の写真を見ていると、とても勉強になります。

背景は何でもいいわけではありませんが、ぼけてて印象に残らない背景と、何も映ってないとでは雲泥の差があります。

皆さんには上手にぼかしてより印象的な写真を撮っていただければと思います。

それでは簡単にぼかしを作る撮影方法をいくつか伝えていきたいと思います。

1.絞りを絞る:このやり方はカメラ(一眼レフカメラ)では一般的で王道のぼかし方だと思います。絞り値を思い切り下げて、被写界深度を浅くしての撮影。この撮影方法では、被写体が1つもしくは複数ある時では絞りを工夫しなければなりません。

2.被写体とぼかす物を遠ざける:このやり方は一番シンプルでわかりやすいと思います。絞りの設定ができないカメラなどにはとても有効で、実際に奥行きが生まれます。しかし屋内で狭い場所では有効ではありません。

3.ズームで撮影:この撮影方法は、2番の撮り方と違うのは被写体ではなくカメラマンが被写体と距離を置いて、ズーム撮影するというものです。これであれば、狭い室内でも簡単にぼかすことが可能です。

4. アップで撮影:この撮影方法は、3番の逆で思い切り被写体に寄って広角カメラで撮影します。マクロ写真等を想像していただければイメージがつきやすいと思いますが、花弁の上に雨のしずくを写し、その花弁がぼけている写真等です。この撮影方法は、とても手っ取り早いうえに、最もボケ感が出せますが、モデルとの信頼関係が必要となり、人によっては嫌がるモデルさんもいますので、一番危険な撮影方法となっています。体臭と口臭は常にチェックしておいた方がいいかもしれません。

5.センサーサイズを大きくする:これは撮影方法云々ではなく、お金をかけて高いカメラを買おうと言うものです。ボケや画質の美しさと言うのは、センサーの大きさで決まってきます。最近のスマホのカメラ機能は素晴らしく、画素数などだけで見たら、10年前の一眼レフなどでは歯が立たなかったりします。しかし一眼とスマホではセンサーサイズが倍以上違い、ボケ感も変わってきます。一眼でもAPS-Cとフルサイズでも倍近くサイズが変わり、フルサイズと中判カメラとでも変わってきます。なので、センサーサイズと値段は比例して高くなりますが、撮れた写真を見たらきっとそのカメラを手放せなくなるでしょう。

いかがでしたでしょうか?

ボケを出すにもいろいろなやり方があり、また写り方も変わってきます。いろいろ試して自分好みの写真を撮ってみてください。

最後まで読んでいただけた方には最大限の感謝を。

写真講座 番外編

こんにちは。
 
今回は春と言うことで、番外編として夜桜撮影についてお話していきたいと思います。
 
春は良いですよねー!だんだんと温かくなってきて花は咲き乱れ、人間も含め動物たちも冬眠から覚めて、日本中に活気が戻って来たかんじです。なので春は私の好きな季節ベスト4には入ります!!!←春夏秋冬に格差無し!
 
私の好きな季節はさておき、「春」です。春と言えば「桜」日本を代表する花と言っても過言ではありません。かくいう私も花は好きで、よく花の写真を撮りますが、桜が一番多い気がします。
 
皆さんも一度は桜を撮ったことがあるのではないでしょうか?
 
天気のいい日に桜を撮って、空の青と桜のピンクのコントラストがとても映えに繋がるものだと思います。しかし、これが夜桜だと話が違います。
空はもちろん夜なので暗いし、ライトアップされている桜は、ライト近くの根本は明るいけど、先端になってしまうと闇に溶けてうまく写真に収めることができません。
 
もちろん最近のカメラや携帯電話のカメラは素晴らしく、暗い中でも明るく被写体を写すことができたりして、その辺の問題はクリアできているのかもしれません。
 
しかし、いざ撮ったものを見てみるとなんだか違う。SNS等にあがっている綺麗な夜桜写真になっていない。と言う経験はないでしょうか?
 
私はあります。カメラマンの目指す前の話です。フラッシュを焚こうが、構図を変えようが、どうにも前に見た綺麗な夜桜写真にならないのです。悶絶です。そりゃもう頭を抱えました。枝垂桜に負けないほど頭を垂らして・・・
 
すみません。脱線してしまったので話を戻します。
 
しかしそんな時、綺麗な夜桜写真を見比べて、一つの考えにたどり着きました。
 
あ、そうだ!機材がいいんだ!綺麗にライトアップされている場所で撮っているんだ!めちゃめちゃ加工しているんだ!・・・と
 
もう、お気づきかもしれませんが、いちいちボケを挟まないと楽しくおしゃべりできない性格です。
 
てのは置いといて。もちろん私が思ったことを言ってしまえば元も子もないのですが、そんな中でも夜桜撮影が綺麗に撮れるコツを紹介していきたいと思います。
 
それはずばりコントラストです。最初にお話しした伏線?がここで回収出来ました。
 
空の青に桜のピンクのコントラストと言いましたが夜桜の場合はどうでしょう?
 
空が暗いのはしょうがありません。ただ写した桜はどうでしょう?ピンクになっているでしょうか?
 
多分フラッシュや街頭、ライトアップしているライトの色になっているのではないでしょうか?
 
これこそが夜桜を桜たらしめていないのです。
 
何が言いたいかと言うと、桜の色がピンクで無くなっているので、なんだか綺麗に見えていなかったのです。
 
もちろん、色々な原因はあると思いますが、結局そこが一番なのではないでしょうか?
 
今回は写真の例を載せていますが、一目瞭然ですよね?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
え?どちらも綺麗な写真じゃない?
 
「そんな事言う人嫌いですっ!」
 
年齢がばれてしまいそうですが、分からない人は調べてください。
 
と、まぁそれはさて置き。
 
桜の花弁は1つ1つが小さく、また色も薄ピンクで、「桜」の色はしていません。
 
しかしその花びらが重なり合い、青空の色との対比であの色として人は認知しているのです。
 
なので、光を吸収してしまう夜空に色の対比と言う概念はなくなり、光を照らされ照らされた光の色になっている桜の花弁はすでに私たちの思う「桜」ではなくなっているのです。
 
ではどうするか?
 
方法としてはまず、もともとライトアップされている桜を撮るのはそこそこにして、光がうっすらある桜を撮影します。
 
次に可能であれば内臓のフラッシュではなく、離したところにストロボを置き、桜全体に光が当たるようにします。(無理であるならば、内臓フラッシュ部にディフィーザーを置き光を散らします。)
 
そして最後にストロボにピンクのカラーフィルターをして、風が止んだ時にシャッターを切ります。(三脚があれば尚可)
 
ピンクのカラーフィルターがなければ、ビニール袋をピンクに塗ってディフィーザーとして使ってみてください。
 
そうすれば今まで夜桜写真と言ってもピンとこなかった人も、少しは理想の夜桜写真に近づけたのではないでしょうか?
 
もちろん全体的にピンクになってしまうので、光を幹にはあまり当てず、花に当てましょう。
 
それでは今回はここまでとします。長々とお話させていただきましたが、最後まで読んでいただけた方に最大限の感謝と素敵な写真が撮れることをお祈りいたします。
 
 
2021 「春」

写真講座②

はい、こんにちは。
 
写真講座第2弾と言うことで、FNPでお話しした中からから抜粋して、カメラのお話していこうと思います。
最後まで読んでいただければ幸いです。
 
前回、「良い写真」についてお話させていただいたので、これからは大雑把ではありますが、カメラの技術や知識の面でお話していきたいと思います。
やはり、知識や技術がないと、思うように考えた表現が再現できないと思いますので、これを読んで少しずつ知識や技術を付けて行って頂けるとありがたいです。
 
さて、本題に入る前に注意点が一つあります。それは、これからお話しすることは初歩の初歩なので、「そんなの知ってるよ」と思う方は読み飛ばしていただいて結構です。
 
お待たせいたしました。これから本題です↓
 
では、撮影をするうえで最も大事なことは写真講座①でお伝えいたしましたが、次に必要なことは何でしょう?
 
・・・・・・・・・・・・
 
・・・・・・・・
 
・・・・
 
 
 
答えはカメラの性能や構造を知ることです。
 
偏にカメラと言っても、色々なメーカーから様々なカメラが作られているので、機能や特徴、扱い方がそれぞれ違ってきます。
 
今、カメラと言われてどんなカメラを思い描いたでしょうか?一眼レフ?ミラーレス一眼?コンパクトカメラ?フィルムカメラ?ポラロイド?インスタントカメラに携帯のカメラ・・・・
 
そう、カメラと言っても多種多様です。また、年代が違うだけでも操作性や機能が変わっていたりするので、先ずは自分のお持ちのカメラ又は、これから使う予定のカメラの説明書を隅々まで読んでください。
意外とカメラの説明書って携帯電話の説明書より、ページ数が多かったりするので、めげてしまいそうですが、それだけ厚いと言うことは、それだけ機能や性能があるという事なので、今まで説明書をあまり読まずに、なんとなく扱っていた方はカメラの機能や性能を知るだけで、格段に知識が身につくと思いますし、メーカーによっては撮り方や、ちょっとした撮影テクニックなんかも載っていたりして、とても参考になります。
(何処にしまったか分からないようであれば、今はインターネットでお使いのカメラの機種を打ち込めば、大体説明書がデータ化されて読めるようになっていると思いますのでご安心ください。)
 
如何でしょう?
 
読む気になりましたか?
 
では次回からは、説明書を読み終えた方(ある程度の専門用語が理解できる)としてお話を進めていきたいと思います。