写真講座③
皆さんこんにちは。写真講座第3弾となります。
やっと関東の緊急事態宣言が解除されたのに、またいつ緊急事態宣言が発令するか分からない状態で、なんだか外に出てると罪悪感が出てくる今日この頃。皆さんいかがお過ごしでしょうか?
冒頭からなんだか暗い話をしてしまいました。
皆さんには、コロナに負けずルールを守りながら楽しいカメラライフを送っていただければと思います。
さて、挨拶はこの辺で早速写真講習を行っていきたいと思います。
この第3弾では、皆さんには先にお話させていただいた、1弾と2弾をお読みしていて、その事を実行していただいているものだと仮定し、お話をしていきたいと思います。
では今回お話させていただくのはズバリ「ぼかし」です。
ぼかしとは、写真を撮るときに最も意識する要素の1つだと思います。
被写体にピントを当て、周辺をぼかせば被写体を浮き上がらせ、とても印象的な写真が出来上がります。
ただしただぼかすと一言で言っても簡単ではありません。
プロの写真家さん達とお話させていただきますが、自分自身も含め、ぼかしはとても奥が深く、未だに最良のぼかしを日々実験中です。
ぼかしには被写体と風景の奥行(遠近感)を出し被写体を浮き上がらせます。
これは先ほど述べたかと思いますが、ただ被写体を浮き上がらせればいいというものではありません。
浮き上がらそうと思えば、真っ暗闇に被写体のみに光を当てれば、簡単に被写体を浮き上がらせることができます。
しかしそんな状況ではぼかしは何の意味を持ちません。
何故ならぼかしのメインは被写体ではなく、ぼかす物や建物など、被写体以外の物を指すからです。
真っ暗闇の様な被写体以外に写すものがなければ、ボケは生まれず奥行きがなくなります。
同様に背景又は前景を思い切りぼかして存在自体をなくしてしまえば、真っ暗闇で撮っているのと変わりなくなってしまうからです。
お判りでしょうか?
作者がそろそろタイピングするのが疲れて、手首運動を始めているということを・・・
いやぁ~「ボケ」「ぼけ」言っておいて、ボケないのは失礼だと思いまして・・・すみません。次行きます。
なのでぼかす対象を程よくぼかしながら被写体を浮き上がらせます。
実際、SNS等にあがっているポートレート写真等を見ると、被写体に目が行きがちで、(この子の胸大きなぁ~)風景などはあまり記憶になかったりします。よく見てみると、変なオブジェがあったり、何故か椅子がぽつんとそっぽ向いて置いてあったり・・・
結構他人の写真を見ていると、とても勉強になります。
背景は何でもいいわけではありませんが、ぼけてて印象に残らない背景と、何も映ってないとでは雲泥の差があります。
皆さんには上手にぼかしてより印象的な写真を撮っていただければと思います。
それでは簡単にぼかしを作る撮影方法をいくつか伝えていきたいと思います。
1.絞りを絞る:このやり方はカメラ(一眼レフカメラ)では一般的で王道のぼかし方だと思います。絞り値を思い切り下げて、被写界深度を浅くしての撮影。この撮影方法では、被写体が1つもしくは複数ある時では絞りを工夫しなければなりません。
2.被写体とぼかす物を遠ざける:このやり方は一番シンプルでわかりやすいと思います。絞りの設定ができないカメラなどにはとても有効で、実際に奥行きが生まれます。しかし屋内で狭い場所では有効ではありません。
3.ズームで撮影:この撮影方法は、2番の撮り方と違うのは被写体ではなくカメラマンが被写体と距離を置いて、ズーム撮影するというものです。これであれば、狭い室内でも簡単にぼかすことが可能です。
4. アップで撮影:この撮影方法は、3番の逆で思い切り被写体に寄って広角カメラで撮影します。マクロ写真等を想像していただければイメージがつきやすいと思いますが、花弁の上に雨のしずくを写し、その花弁がぼけている写真等です。この撮影方法は、とても手っ取り早いうえに、最もボケ感が出せますが、モデルとの信頼関係が必要となり、人によっては嫌がるモデルさんもいますので、一番危険な撮影方法となっています。体臭と口臭は常にチェックしておいた方がいいかもしれません。
5.センサーサイズを大きくする:これは撮影方法云々ではなく、お金をかけて高いカメラを買おうと言うものです。ボケや画質の美しさと言うのは、センサーの大きさで決まってきます。最近のスマホのカメラ機能は素晴らしく、画素数などだけで見たら、10年前の一眼レフなどでは歯が立たなかったりします。しかし一眼とスマホではセンサーサイズが倍以上違い、ボケ感も変わってきます。一眼でもAPS-Cとフルサイズでも倍近くサイズが変わり、フルサイズと中判カメラとでも変わってきます。なので、センサーサイズと値段は比例して高くなりますが、撮れた写真を見たらきっとそのカメラを手放せなくなるでしょう。
いかがでしたでしょうか?
ボケを出すにもいろいろなやり方があり、また写り方も変わってきます。いろいろ試して自分好みの写真を撮ってみてください。
最後まで読んでいただけた方には最大限の感謝を。